事業紹介 国際開発協力
国際開発協力
JICA(国際協力機構)を中心としたODA(政府開発援助)における、地域開発、農業・農村開発、産業振興の計画作成や事業の評価
国際開発協力業務とは
国際協力グループでは、アフリカやアジア諸国などの開発途上国の生活改善や経済成長に向けたプロジェクトの実施を技術的な観点から担っています。主な顧客は、国際協力機構(JICA)の技術協力案件を民間の開発コンサルティング企業とJV等により実施しています。
【国際開発協力業務の例】ボリビア国 灌漑農業のための人材育成プロジェクト
(JICA:2015~2016)
灌漑開発を進めていく上で「灌漑に関わる人材の技術不足」がボトルネックになる中、それまで「国立灌漑学校(ENR)」で実施されてきた技術者/灌漑農家向けの研修内について、Kirkpatrickの研修評価モデル※に基づいて根本的な改善を図りました。
改善を図った研修システムの中で、各政府機関の役割分担、研修後の研修参加者の技術レベル等を継続的に確認・助言するためにモニタリング、及びフォローアップの体制を構築しました。
継続的な研修内容の見直し等を行えるよう、研修成果の測定手法を開発すると共に、研修手法マニュアル、全国の先進事例を載せた農家向けの灌漑農業の教科書を作成しました。
※ Kirkpatrickの研修評価モデル:研修効果を反応・学習・行動・結果の4段階で評価する研修評価モデル
近年の主な業務
ザンビア国ルサカ都市圏総合開発計画策定プロジェクト(社会経済フレームワーク分析/産業開発) | 民間/JICA | 2023~ |
マダガスカル国トアマシナ港電子海図システム改善プロジェクト詳細計画策定調査(評価分析) | JICA | 2023 |
ベトナム国持続可能な農業開発のための食品安全検査・レファレンス機能・コンサルティング能力強化プロジェクト(評価分析) | JICA | 2022 |
ブータン国中南部地域計画策定プロジェクト(産業開発) | 民間/JICA | 2021~2023 |
ウガンダ国カンパラ首都圏都市開発マスタープランプロジェクト(社会経済フレーム/経済分析) | 民間/JICA | 2021~2023 |
パプアニューギニア国ココポ・ラバウルにおけるインフラ計画策定プロジェクト(経済分析) | 民間/JICA | 2021~2023 |
フィリピンにおける極端気象の監視・情報提供システムの開発中間レビュー(評価分析) | JICA | 2019 |
カンボジア国第2次トレサップ流域都市環境管理プロジェクト及び第4次大メコンサブリージョン回廊都市開発プロジェクト(経済セクター) | 民間/ADB | 2019~2021 |
モンゴル国国家総合開発計画策定プロジェクト(産業開発計画/投資ビジネス環境改善) | 民間/JICA | 2018~2019 |
インドネシア国スラバヤ市における飲料水供給改善事業に係る案件化調査支援業務 | 民間/JICA | 2016 |
ボリビア国灌漑農業のための人材育成プロジェクト(研修手法強化) | JICA | 2015~2016 |
【日本の経験を海外に伝える取り組み】大規模災害からの復興に係る情報収集・確認調査
(JICA:2013)
業務の概要:
本業務は、東日本大震災の復興プロセスにおける被災住民、住民組織、基礎自治体を含む行政等の活動を広くモニターし、そこから教訓や経験ノウハウを導出するとともに、開発途上国における大規模災害復興支援に有益と思われるものを抽出し、今後の災害復興支援の参考とすることを目的にとりまとめました。
業務の成果:
①国内の過去の大規模災害(阪神・淡路大震災等6事例)からの復旧・復興過程における政策・施策、復興まちづくり計画の策定における行政と被災住民の協力や調整、合意形成のプロセス等を分析し、JICAで取り組むべき内容43項目を提言しました。
②また、災害に見舞われた場合、標準的にどのような復興プロセスで、復興施策を展開したらよいかを取りまとめた「復興プロセス標準書」を策定しました。